黒もちとうもろこしとは

黒もちとうもろこしはワキシーコーンと呼ばれ、特殊なでんぷんをとることが出来ます。
普通のコーンスターチはアミロースとアミロペクチンと呼ばれるものからできていますが、黒もちとうもろこしはアミロースが無くアミロペクチンからのみでできていて、このでんぷんはもち米と同じです。
ですからこのでんぷんを使って料理するとモチモチとした食感が得られるところから黒もちとうもろこしと呼ばれるのです。

黒もちとうもろこしはアジアで生まれ、北海道松前で1809年に栽培の記録があるそうです。
最近は国内ではスイートコーンがほとんどで、黒もちとうもろこしはほとんど栽培されず、その子実もなかなか手に入れることが出来ません。ほかのとうもろこしと交雑しやすく、黒もちとうもろこしを純粋に作り続けるためには、周りに他のとうもろこしが栽培されていない広い土地が必要だからです。
私たちは2011年から黒もちとうもろこしに着目し、栽培を続けてきました。黒もちとうもろこしには
一般の食用とうもろこしには無い良い性質がたくさんあります。今回はその中からミネラルの含量について記載してみました。これらの性質を損なわないように栽培するには、交雑は禁物です。種の採取も慎重に行う必要があります。幸いなことに黒もちとうもろこしは固定種であることから、交雑さえ防げれば、他のとうもろこしに比べて、高いミネラルの含有量を維持し、安定した品質の食品をお届けできます。

今後さらに研究を深め、含まれている成分の効能を明らかにしてまいります。